延暦十一年(桓武天皇の時)、この地を訪れた比叡山の最澄が十一面観音を安置したのに始まるとされています。日本最大といわれる十一面観音坐仏(秘仏)がご本尊様です。延暦二十一年鈴鹿山の山賊追討に当たり、坂上田村麻呂公は櫟野観音さまに祈られ、その御力により鈴鹿山の群賊を平定することが出来たと伝えられています。それ故将軍は祈願寺と定め、大同元年七堂伽藍を建立されました。将軍自ら等身大の毘沙門天の尊像を彫刻され、守護の為に祈られました。
櫟野寺は天台宗総本山延暦寺の末寺で、往古は甲賀六大寺の筆頭と云われ、この地方の天台文化の中心寺院であり、広大な境内地を有し、その末寺には阿弥陀寺(櫟野)・仏生寺(神)・常楽寺・地蔵寺(櫟野)・成道寺(櫟野)・安国寺(櫟野)・詮住寺(櫟野)など数々の坊がありました。
















滋賀県甲賀市にある櫟野寺へ行ってきたでござる。
くのいちが訪れた日は、ちょうどこちらのお寺の秘仏である十一面観音坐仏の33年に一度しか拝見することのできない大開帳の初日であっ
た。その為、大勢の参拝者で賑わっておった。もちろんくのいちも参拝受付の長蛇の列に並び、参拝させていただいたでござる。
この十一面観音坐仏はじめ、こちらにおられる数々の仏像は、たいへん古く平安時代のものが多い。なんと、くのいちがいた時代よりもも
っと古くにさかのぼる時代ではないか。ものすごく長い歴史を超えてこの世を見守り続けて下さっているかと思うと、観音像を目の前に
して、言葉も出ぬほどの大きな感動に包まれたでござる。
33年に一度しか拝見できない十一面観音坐像のお姿は高さ3メートルもあり日本最大なのだそう。本当に圧巻で、またそのまなざしは
力強さと優しさに満ち溢れておられたでござる。
遠い時代からやってきたくのいちも、実は初めてお目にかかれたので、この時代に来て良かったと思ったのであった。
十一面観音坐像の両手に結ばれていた糸は、拝観の前の石につながれていて、触れると観音様とのお出会ご縁のごりやくがいただけるとの
こと。くのいちも心から感謝して、触れさせていただいたでござる。ありがたいことでござるなぁ。
初日のこの日は、FMラジオとやらの「いとうせいこう × みうらじゅん」のお二方のトークショーも開催されておって、凄い人だかりであ った。こちらのお二方、仏像めぐりではどうやら名コンビで、たいそう人気なのだとか。ほんに楽しかったでござる。
編集部 くのいちこころ

くのいち 行ってきたでござる
櫟野寺の秘仏本尊「十一面観世音菩薩」が33年ぶりに大開帳
特別番組公開生放送「いちいの観音 櫟野寺 大開帳スペシャル!」
奉納相撲
櫟野寺では平成30年10月6日(土)~12月9日(日)まで、秘仏である御本尊の日本最大十一面観音坐像の、33年に一度の大開帳が行われます。観音様の功徳が説かれているお経「観音経」には、観音様が33通りにそのお姿を変え我々をお救い下さると説かれているのですが、その数に由来し33年毎に御開帳が行われてきました。この御開帳のことを大開帳と称されています。今回の大開帳に際し、東京、大阪の博物館に寄託されていた仏様も里帰りされ、約80年ぶりに櫟野寺仏像群<木造十一面観音坐像(秘仏)・木造薬師如来坐像(甲賀三大仏)・木造毘沙門天立像・木造地蔵菩薩坐像>などが一堂に揃われます。33年に一度しかお目にかかることはできません。是非このご縁の機会に参拝されてはいかがでしょう。また、奉納相撲の実施は10月18日です。 ※JR甲賀駅から臨時バス運行














特別番組公開生放送「いちいの観音 櫟野寺 大開帳スペシャル!」は終了しております。
平成30年10月18日の奉納相撲は終了しております。
櫟野寺(らくやじ)詳細
- 名称:櫟野寺(らくやじ)
- ご利益:病気回復・平穏安楽
- 住所:滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377
- 電話番号:0748-88-3890
- 拝観:大人 500円
中高生 300円
団体450円(大人20名以上)
小学生以下は、保護者同伴に限り無料
御本尊特別拝観料
大人800円
中高生300円(小学生以下は、保護者同伴に限り無料)
団体600円(大人20名以上)通常拝観料と御本尊特別拝観料300円が必要です。
※特別拝観の場合は変更される場合があります。事前にご確認をお願いいたします。 - 拝観時間:9:00~16:00
拝観休止12月17日~1月1日(諸行事の為) - 駐車場:無料 バス10台・乗用車50台
- アクセス:JR草津線甲賀駅より町内巡回バス・櫟野観音行きバス15分
タクシー(約10分)
JR草津線油日駅下車、徒歩約35分 - 公式ホームページhttp://www.rakuyaji.jp/
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